700年の伝統「上げ馬神事」批判受け　馬が乗り越える壁“やめます”【スーパーJチャンネル】(2024年2月23日) -芸能ニュース/炎上まとめ

　「上げ馬神事」は三重県桑名市の多度大社で約700年前から続いているとされています。

　坂の頂上にある高さ約2メートルの土でできた壁を馬が乗り越える回数で農作物の出来などが占われてきた伝統行事で、三重県無形民俗文化財に指定されています。

　しかし、骨折して殺処分となる馬がいることやたたかれる馬がいたことなどから20年ほど前から“動物虐待”などと批判の声も上がっていました。上げ馬神事を行う御厨総代会は“祭り存続のため”今年から壁をなくし、坂道を緩やかにすることを決断しました。

多度大社御厨総代会　伊藤善千代会長
「より一層、思いやりを持って祭馬に接し、祭馬にも乗り子にも安全で楽しい祭りとなるよう改善に取り組んでいく」

　すでに壁の中央に馬が通り抜けられるよう土が削り取られて隙間ができていますが、これが完成形ではありません。来月には壁そのものがなくなる予定です。坂の角度もより緩やかになり、馬の脚に負担が少なくなるよう一番上には砂が敷かれるということです。

参拝者
「時代の流れっていいますか、しょうがないですかね」
「ある程度の規制をかけてやるのは大事だと思いますし、完全に形をなくさなければ良いのではないか」

　全馬無事に坂を駆け上がることが願われています。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp