“雪に弱い東京”交通に乱れ…帰宅の足に影響　高速通行止めで下道は大渋滞に【報道ステーション】(2025年3月4日)ANNnewsCH

■高速道路は“予防的通行止め”

所村武蔵アナウンサー
「帰宅ラッシュと同時にさらに雪が強くなってきました。粒が大きくなってきたように感じます。手すりの部分に雪が積もり始めています」

自転車は使えず、バスや電車にも大きな影響が出かねない首都圏の雪。4日は早めの対策が功を奏しているようです。

街の人
（Q.4日は予定なかった）
「もともとはバイトがあった。家庭教師をしているが、帰りの交通機関で足止めされて帰れないと大変なので」
（Q.キャンセルに）
「キャンセルになりました」

街の人
「（仕事を）早上がりしていいと。雪の影響で。帰っていいということで」
（Q.服装は問題なかった）
「長靴と濡れていいズボンで」

2日は5月並みの気温だった東京。しかし、3～4日と最低気温が2℃を下回る寒い日となりました。午後になっても気温は上がりません。

雪雲は徐々に北上し、昼過ぎに都内でも雪が降り出しました。その後も夜にかけて広い範囲で雪が降り続き、関東の各地で今年初めての積雪が観測されています。

初積雪は前橋で7センチ、秩父で6センチ、熊谷で4センチ、宇都宮で3センチが観測されています。

雪になじみが少ない首都圏。たった数センチの積雪でも交通への影響は想像を超えます。

所村武蔵アナウンサー
「午後4時になり、八王子の雪は強まってきました。気温もぐっと下がっています。八王子ICの入り口は、今後も降雪が予想されていることから、冬用タイヤの規制が始まりました」

ノーマルタイヤの車はもう中央道を走れません。

所村武蔵アナウンサー
「作業員が1台1台、目視で冬用タイヤかどうかを確認しています。今、高速道路の入口に入ろうとしましたが、引き返して行きます」

今回の雪に関しては、一部の地域で「警報級になる」とも言われていました。そのため、国土交通省は4日、1都7県で高速道路と国道の一部区間で予防的通行止めを行いました。

高速道路は東名道や中央道、首都高の一部など31の区間で。国道は1号や20号、246号など9の区間に上ります。非常に広範囲での措置です。

国交省関東地方整備局　小澤知幸道路情報管理官
「予防的通行止めを行って集中的な除雪を行う。早期に開放を目指すところだが、気象状況などにより開放の時間は今の時点で申し上げる状況ではない」

■雪に弱い東京…過去に大混乱

首都圏の高速道路や国道、そして走っている車両は全てが雪に強い対策が取られているわけではありません。2018年には大型トレーラーがトンネル内の勾配を上れず後続車が滞留するなどして、全面復旧に4日もかかる尋常ではない事態になったこともあります。

また、路面凍結により50時間以上、首都高速が閉鎖されたこともありました。広い範囲で予防的通行止めが行われたのは過去の教訓によるものです。

ただ今回、あまり影響のなさそうな所も予防的通行止めになっています。それについては…。

NEXCO中日本
「降雪による通行止めは交通量・除雪する能力・冬用タイヤの着用率・降雪予想などをみている。単に雪の強い弱いだけではなく、こうしたことを勘案し通行止めとしている」

■高速通行止めで下道は大渋滞に

一方で、本州の東西を結ぶ東名高速、そしてそこにつながる首都高速の3号線は雪が降りだす前から止められました。そのため、並行して走る国道はまるで連休中のような渋滞に。関係者にはこうなるのは織り込み済みだったようです。

首都高速広報担当者
「東名だけ止めると関連する首都高・一般道も車両滞留となるので、その手前から入れないようにしている」

要は分散させるため。しかし、分かっていても渋滞はしんどいものです。

ドライバー
「時間をおいて過ぎ去ればなと思っているんですけど、多分夜まで続くんじゃないですか。安全策としては、それはそれで良いかもしれない」

関東に降った雪。道路の影響がどれほどなのかは5日の朝になってみなければ分かりません。

川越市では雪が降るなか、写真を撮る人の姿がありました。4日の雪はまだ風情を楽しむ余裕はあったようです。

写真を撮っていた人
「雪が降っているので、時の鐘を撮影しに来ました。基本的には降らない地域なので、あまりこの辺で見られない景色なので良いと思う」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp