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火は衰えず2600haが焼失…避難者は4100人超 大船渡・山林火災7日目に【報道ステーション】(2025年3月4日)ANNnewsCH

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山林火災の延焼が続く大船渡市でも5日は雪や雨の予報が出ています。発生から7日目、これまでに市の面積の8%にあたる2600ヘクタールが焼失しました。長引く避難生活に災害支援チームによる体調のケアも始まっています。

■火は衰えず…2600haが焼失

4日朝、住宅への被害を防ぐため、懸命の消火活動が続けられていました。新たに岩手県知事の要請に応えた、横浜市の消防隊も加わりました。『ドラゴンハイパー・コマンドユニット』は海水を汲み上げて放水できるため、避難所で生活水にも使われる消火栓の水の節約になります。

焼失面積はさらに広がり約2600ヘクタールに。火の勢いは衰えることなく、特に住宅の多い赤崎町の外口地区などで一進一退の状況となっています。

火災現場の10キロほど西にある陸前高田市。全国14の都道県から駆け付けた消防隊員2000人以上の拠点となっています。体育館には簡易ベッドが整然と並べられていました。

緊急消防援助隊 山形県隊員
(Q.雨による影響は)
「まだ降っていないので。雨が降れば山火事も消えやすいと思うので、うちらにとっては大変だが、火災に関しては雨が降った方がいい」

■避難4100人超 長期化へ“支援”

被災者への支援も本格化しています。

岩手県 達増拓也知事
「復旧・復興に向けては、住宅等を失った方々への応急仮設住宅の提供、高校・大学等へ進学する方への支援など、被災者の生活再建を早急に支援するため、補正予算の編成を含め必要な対応を行っていく」

さらに、大船渡市保健センターには続々と医療スタッフが集まってきていました。話し合われたのは避難所での健康管理について。医師やレスキュー隊員などで構成する民間団体『ARROWS』も参加しました。

避難所に入り、まずしたことは、運動不足解消のためのラジオ体操です。参加者同士のコミュニケーションにもなります。軽く身体を動かした後はさっそく本題へ。お茶を飲みながら健康状態の聞き取りです。看護師の宮内さんが気になったのは、2年前に脳梗塞を患ったという女性でした。

女性
「誰ともしゃべらないでいるとね」
空飛ぶ捜索医療団『ARROWS』看護師 宮内恵美さん
「隣に旦那さんいるじゃないですか」
女性
「いるけれど、毎日同じ。何をしゃべっていいか」

何気ない会話をはさみつつ、しっかりアドバイスも。

空飛ぶ捜索医療団『ARROWS』看護師 宮内恵美さん
「水分しっかりとるのは脳梗塞予防になる」
女性
「あんまり飲むと、むくまないかな」
空飛ぶ捜索医療団『ARROWS』看護師 宮内恵美さん
「触ってもいいですか」

現在、避難所などに身を寄せる人は4105人。一方で、市は避難指示が出ている地区の住民のうち少なくとも491人の居場所が把握できておらず、連絡するように呼び掛けています。

空飛ぶ捜索医療団『ARROWS』看護師 宮内恵美さん
「災害のフェーズとして、1週間経ったくらいが気持ちが落ち込む時期。自分から発信できない人は、声なき声を拾ってあげないと漏れていっちゃう。見逃さないように声をかける活動はやはり大事」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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