岩手・大船渡の山火事1200ha焼失　避難指示でわかめ漁ストップ「計画立てられない」【もっと知りたい！】【グッド！モーニング】(2025年3月1日)ANNnewsCH

■山火事1200ヘクタールが焼失

　山の中で燃え上がるオレンジの炎。上空から見ると、火はライン状に続いていて、広範囲で燃え広がっているのが分かります。

　先月26日に岩手県大船渡市で発生した山火事。現在も消火活動が続けられていますが、いまだ鎮火のめどは立っていません。

　これまでに少なくとも1200ヘクタールが焼失。これは東京ディズニーランド23個分に相当し、平成以降の林野火災としては国内最大です。

　分かっているだけで84軒の住宅に被害が出ています。また、男性1人の死亡が確認され、警察が関連性を調べています。先月28日新たに開設された避難所では、避難してきた住民が次のように話しました。

避難してきた住民
「どうしたらいいんでしょうか。もうわけ分からなくて。早く消えてほしいと祈るだけ」

　大船渡市は避難指示エリアを拡大。1755世帯4263人に避難指示を出していて、1049人が避難所に身を寄せています。

■避難指示でワカメ漁ストップ

　山火事の影響は、漁業の現場にも出始めています。これからの時期、大船渡ではワカメの収穫が行われますが…。

漁業関係者
「3月10日から収穫して、4月いっぱいで終わらせるスタイル。この火災で全然その計画が立てられないという状態」

　避難指示が出ているため、船がある漁港に入ることもできません。このまま収穫が遅れてしまうと、ワカメの品質にも大きな影響が出てくるといいます。

漁業関係者
「ワカメの生命力は4月いっぱいくらい。それを過ぎると老化していって商品価値が落ちていく。綾里（地区）の春の基幹産業はワカメ養殖。それも無くなってしまう状態」

　大船渡市で懸命な消火活動が続くなか、先月28日に新たに長野県上田市でも山火事が発生しました。

　警察と消防によりますと、70代男性が枯れ草を燃やしていたところ、火が燃え広がったということです。

　また、先月25日に山梨県大月市で発生し、およそ80ヘクタールが焼けたとみられる山火事は延焼が続いていて、今も消火活動が続けられています。

（「グッド！モーニング」2025年3月1日放送分より）
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