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まとめアンテナサイトと提携してます。【報ステ】続く戦闘と“頭越し”停戦交渉の行方は…ウクライナ侵攻から3年の現在地【報道ステーション】(2025年2月24日) 炎上リサーチは芸能、事件、スポーツ、ネット全般の最新情報を24時間更新を続けるまとめサイトです。
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■鳴りやまぬ警報 増える墓標
首都キーウはこの日も3年前と同く警報が鳴り響いていました。
醍醐穣記者
「地下3階にある駐車場名がシェルターになっております」
この3年で大きく変わったこともあります。
醍醐穣記者
「男性兵士は数日前に亡くなったということです。実家に家族や友人らが集まり、最後の別れを告げています」
墓標の数は増え続けました。
醍醐穣記者
「同じ部隊で戦った仲間に担がれ、男性の棺が運ばれていきます。後ろには友人、家族、近所の人たちが続いています」
亡くなった兵士の部隊長
「全世界が力を合わせて侵略を止めなければならないが、何のために人が死んでいくのか、もう分からない」
ロシアの侵略と戦って亡くなったウクライナ兵は公称で4万6000人以上。行方不明者も多く、その実態は明らかになっていません。OHCHR(国連人権高等弁務官事務所)によると、民間人の犠牲者も1万2600を超えています。破壊された住宅は32万。学校や医療機関も合わせて数千に上ります。
■子どもの心にも“戦争の影”
小さな子どもたちでさえ、自分たちが置かれている状況を理解しています。
ウクライナの小学生
「戦争は国と国同士がけんかしているみたいなもの。家で留守番中に空襲警報が鳴ると怖くて不安になります。だから部屋のドアを閉めて、おもちゃを持ってベッドに入ります。そうすればちょっと安心します」
小学校の校長
「『魔法が使えたら何が欲しい?』と子どもたちに質問すると、答えの9割は『戦争が早く終わること』です。もはや欲しいものは携帯電話やおもちゃではないのです」
■インフラ破壊 過酷な生活
一般国民の生活も深刻です。
醍醐穣記者
「発電所の渡り廊下ですが、ミサイルの破片でできた穴が生々しく残っています。そして、発電所の管理棟は窓という窓が爆風で全て吹き飛ばされていて、ベニヤの板でかろうじてふさいでいる状況です」
トリピッリャ火力発電所は50回以上の攻撃に晒されてきました。
醍醐穣記者
「発電所の作業棟の中に入っていきます。エレベーターが黒く焦げています。建物全体が煤けた状態です」
6基あったタービン、復旧のめどは立っていません。インフラ攻撃の影響もあり、推定で900万人のウクライナ国民が貧困下に置かれています。
■トランプ政権“支払い”要求
そんなウクライナを取り巻く状況は悪化する一方です。
アメリカ トランプ大統領
「私が当時現職だったらロシアは絶対に侵攻しなかったろうが、色んな理由があったのだろう」
ゼレンスキー大統領への個人攻撃を強めいているトランプ大統領。22日の演説のメインは“カネ”の話でした。
アメリカ トランプ大統領
「プーチン大統領に掛け合い、返金かその確約を得ようとしている。アメリカの負担額はなんと3500億ドルだ。我々には見返りがないから何らかの形で元を取りたい。レアメタルや石油、何でもいいから出せと要求しているがばかばかしい。これはヨーロッパにしか影響がない」
ウクライナに埋蔵する鉱物資源の権益をめぐって、アメリカと協議が行われています。ウクライナ側は採掘権などを譲渡する代わりに安全の保障を求めています。対するトランプ政権の答えは、これまでの支援に対する支払いをまずはしろというものだといいます。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「簡単に言えば100%の利子がついたローンです。『1ドルにつき2ドルを払え』ということです。アメリカがイスラエルやカタール、サウジアラビア、UAEに武器を売る時、100%の利子をつけているのでしょうか。ウクライナ人が10世代にわたって支払う借金にはサインしません。ウクライナの平和のために辞任が必要ならばそうします。NATO加盟と引き換えでもいいです」
■欧州の結束と支援に“試練”
今、最も試されているのはヨーロッパかもしれません。EUやNATOの首脳たちは続々とキーウに入り始め、連帯を確認しています。ドイツはアメリカに次ぐ資金をウクライナ援助に投入してきました。
ドイツ市民
「答えは1つ。ウクライナを守らなければならない。ウクライナは西側の価値観を代表し、ドイツの価値観も代表している。我々がウクライナに何もしなければプーチンは諦めないだろう」
ドイツ市民
(Q.欧州が実際に派兵した方が良いと?ドイツは何をすべきか)
「ドイツはNATOの義務を果たすべき。軍事費を3.5%まで上げる。これだけ近いところで起きている戦争を無視することはできない」
そんなドイツでも大きな変化が。ドイツでは23日、解散・総選挙が行われ、ショルツ首相率いる与党が大敗しました。注目されているのは2位の『AfD』です。AfDは地方選挙で存在感を増し、今回の連邦議会選でも大躍進すると言われていました。ただ問題なのは、この政党が“極右”だという点です。例えばウクライナ政策では…。
ドイツ市民
(Q.ウクライナから逃れてきた人たちに対する接し方や感情に市民に気持ちの変化はありますか)
「親切やサポートにもう限界が来たとはっきり言えると思う」
■ロシア猛攻 プーチン氏に自信
ロシア軍は今、前線で激しい攻勢をかけています。占領地域を確実に増やしていて、とりまく国際情勢でも政治の舞台でも有利な状態にあります。戦った兵士を称える式典で、プーチン大統領はこのように話しました。
ロシア プーチン大統領
「皆さんに感謝します。同志の皆さんに感謝します。皆さんの努力のおかげで目標を達成することができます。国は皆さんの祖国防衛への貢献を誇りに思っています」
本格侵攻から3年。結末はまだまだ先です。
息子を戦争で亡くした イエザギロフさん
「戦争が続くのはひどいことです。ですが一時的な和平では、ひ孫の代まで戦うことになります。これ以上、犠牲者は出てほしくありませんが、きちんとした終わらせ方でないといけません」
■望まれる“平和”実現は?
防衛省防衛研究所の兵頭慎治さんに話を聞きます。
(Q.「戦争を終わらせたいのは共通の思いですが、ここまで苦しい思いをして、ウクライナに不利な形での停戦は納得できない」というウクライナ市民の声もあります。どう受け止めていますか)
防衛省防衛研究所 兵頭慎治さん
「ウクライナ侵攻から3年と言っていますが、最初の侵攻は2014年のクリミア半島への侵攻です。そこから10年以上続いています。これから本格化するであろう停戦交渉で、本当にこの戦争は終わるのか。仮に妥結したとしても、3度目のロシアによる再侵攻によって、ウクライナはさらに領土を奪われる不安も抱えていて、我々は重く受け止める必要があると思います」
(Q.プーチン大統領は「軍事作戦の目標を達成しつつある」、ゼレンスキー大統領は「NATO加盟と引き換えなら、すぐにでも大統領を辞任する」と発言しています。この両者の発言の真意をどうみますか)
防衛省防衛研究所 兵頭慎治さん
「プーチン大統領の発言は、祖国防衛の日で戦闘に従事した兵士の前での発言です。あくまでも『皆さんのおかげで軍事作戦がうまくいっています』と言っているのであって、『目標が達成されつつあるので、そろそろ戦争をやめようと考えている』と言っている訳ではないと。一方、ゼレンスキー大統領の発言は“選挙なき独裁者”と言われての発言だと思います。場合によって、自分は辞任することも覚悟している。つまり、権力にしがみつく独裁者ではないし、自分の政治生命と引き換えに、ウクライナのNATO加盟をトランプ大統領に再考してもらいたいという悲痛な叫びにもみえます」
■続く戦闘 深まる“消耗”
戦況について3年間を振り返ります。
ロシアによる全面侵攻が始まったのは2022年2月。開戦当初、ロシア軍は首都キーウ陥落寸前まで迫りました。ウクライナのルハンシクやドネツク、ザポリージャ、ヘルソンの4州を掌握。その後、ウクライナの反転攻勢で、膠着を繰り返しました。
そして去年8月に大きな動きがありました。ウクライナ軍がロシア西部クルスク州へ越境攻撃に踏み切りました。ゼレンスキー大統領は、この攻撃を今後の交渉で領土の交換に活用する狙いを示していました。
そして現在、ウクライナは依然としてロシア領土クルスクの一部を掌握していると主張。3年前に比べると、キーウ北東部やヘルソン州の一部は、ウクライナが奪還しています。ただ、東部を中心に、開戦当初からロシアが掌握したままの地域も多くあります。
こうしたなか、トランプ大統領によって停戦協議が進んでいます。ただ、トランプ氏はロシア寄りの発言を繰り返し、ゼレンスキー大統領に対しては「選挙なき独裁者」と批判をしています。
■ウクライナ“頭越し”交渉の懸念
(Q.米ロによるウクライナの“頭越し”での停戦交渉。このままウクライナ抜きで話し合いが進んでいくのでしょうか)
防衛省防衛研究所 兵頭慎治さん
「今のところ、米ロ主動で交渉が進んでいくような感じがします。近く、2回目の米ロ高官協議を経たうえで、プーチン大統領とトランプ大統領による対面の首脳会談が予定されています。ここまでウクライナは協議の蚊帳の外に置かれてしまっていて、ウクライナが米ロが主導した形で合意を押し付けられる危険もあり得ると思います。ゼレンスキー大統領は『ウクライナの安全保障を確保してもらわないと合意できない』としていますが、トランプ大統領はウクライナへの軍事支援継続をちらつかせながら、同意を求めてくる可能性もあると思います」
■ウクライナの“交渉カード”は
アメリカとロシアは『3段階での和平案』を検討していると、アメリカメディアが報じています。
・停戦の実施
・ウクライナの大統領選挙の実施
・最終的な合意署名
まず停戦後にウクライナの大統領選挙の実施を求め、そこで選出された大統領が最終的な合意署名をするという3段階になっている。大統領選挙で、ウクライナでの親ロシア政権の樹立できれば、プーチン大統領にとって理想的な内容になっています。
防衛省防衛研究所 兵頭慎治さん
「停戦はロシアとウクライナの双方が合意しなければいけません。トランプ大統領が目指している、4月20日の復活祭までの停戦は、この第1段階のことを意味していると思われます。一時的な形でも戦闘を停止したいということだと思います」
(Q.ウクライナの大統領選挙の実施は「ゼレンスキー大統領とは話しません。新しい大統領を選んでね』というメッセージですか)
防衛省防衛研究所 兵頭慎治さん
「これはプーチン大統領がこれまで散々主張してきた内容で、ゼレンスキー大統領とは交渉できないという姿勢を強めてきました。停戦によって大統領選挙が実施される。
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