パレスチナ・ガザ地区　エジプトが独自計画　ハマスとイスラエル停戦破棄の可能性も【ワイド！スクランブル】(2025年2月13日)ANNnewsCH

■病気の子どもを隣国ヨルダン受け入れへ

トランプ大統領
「アメリカが広大な土地を掌握すれば、中東に初めて平和が訪れる。ガザに住んでいるパレスチナの人々は別の場所で素晴らしい暮らしができる」

　11日、アメリカのトランプ大統領はヨルダンのアブドラ国王と会談し、パレスチナ・ガザ地区を巡って協議を行った。

　これまでトランプ大統領はアメリカがガザを所有して大規模な再開発を進め、住民については近隣国であるヨルダンやエジプトなどに移住させる構想を明らかにしてきた。

　これについて、アブドラ国王は改めて反対する立場を示したうえでこう述べた。

アブドラ国王
「病気の子どもたち2000人をできるだけ早くヨルダンで受け入れます」

トランプ大統領
「それは素晴らしい。残りの部分はエジプトと協議しよう」

■復興に向けて　エジプト独自に再建計画

　しかし11日、エジプト外務省も声明を出した。

エジプト外務省の声明
「パレスチナ人が自分たちの土地にとどまることを保証するガザ再建計画を提示する」

　改めて否定的な姿勢を示したうえで、問題の解決にはパレスチナが独立国家を樹立し、イスラエルと「2国家解決」を実現することだと強調した。

　今、ガザで暮らす人々は何を思うのだろうか。

ガザの住民
「ここは私たちの土地であり、私たちのアイデンティティーです」

ガザの住民
「私たちは飢えや爆撃に耐えてきました。今さら移住するくらいなら死んだほうがマシです」

■人質解放延期…イスラエル軍が戦闘再開か

　こうしたなか、イスラム組織「ハマス」が人質解放の延期を発表したことを受け、11日にイスラエルのネタニヤフ首相は戦闘再開に備えて、軍をガザ地区周辺に集結するよう命じた。

ネタニヤフ首相
「ハマスが（現地時間）15日正午までに人質を解放しなければ、停戦は破棄され、再び激しい戦闘がハマス壊滅まで続く」

（「大下容子ワイド！スクランブル」2025年2月13日放送分より）
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