トランプ大統領が主張する「相互関税」　今週中に詳細明らかに　日本はどうなる【もっと知りたい！】【グッド！モーニング】(2025年2月10日)ANNnewsCH

■USスチール買収計画にも動き

石破総理　（出演したテレビ番組での発言）
「また会ったらきっと楽しいだろうなという感じがしました。優しい人ですよ」

　9日に出演したテレビ番組でトランプ大統領の印象を語った石破総理。日本への訪問についても調整を進めると明かしました。

トランプ大統領
「私も彼のようにハンサムでありたかったけど、そうじゃない」

　第二次トランプ政権発足後、初めてとなる日米首脳会談では。

石破総理
「対米投資額を1兆ドルという、いまだかつてない規模まで引き上げたい」

　アメリカへの投資額を1兆ドル規模にすることをアピール。暗礁に乗り上げていたUSスチールの買収計画にも動きがありました。

トランプ大統領
「買収には反対ですが“投資”なら大歓迎です。巨額の“投資”になると思います」

石破総理
「今、大統領から言及がありましたように“買収ではなく投資”なのだと」

　政府関係者によると、石破総理から伝えたというUSスチール買収計画の修正案。詳細は明らかにされていませんが、トランプ大統領は、今週にも日本製鉄のトップと会談し調停と調整を行います。

■カナダや中国　新たな関税で高まる緊張

　石破総理が会談に手応えを感じるなか…カナダはトランプ大統領の言動に敏感になっています。

　トランプ氏がカナダを51番目の州にすると主張していることに対して…。

トルドー首相（音声のみ）
「トランプ氏は最も簡単な方法は、わが国を吸収することだと考えていて、本気だ」

　出席した会合で誤って会場に流れてしまったというトルドー首相の音声。地元紙は、「トランプ氏の関心はカナダの豊富な天然資源にある」と発言したとも報じています。

　カナダや中国を巡っては、新たに関税を課す大統領令が発令され、両国の間で緊張が高まっています。

■「相互関税」日本への影響は

　会見では、記者からこんな質問が。

トランプ大統領
「（Q.日本に関税を課す予定は？）関税は“相互関税”になります。私の言う“相互関税”とは、高い関税には高い関税で応じることです」

　貿易相手国がアメリカに課しているのと同率の関税を相手国にも課す措置だとみられる“相互関税”。トランプ氏は、日本時間の11日、または12日に改めて発表するといいます。

　日本への影響はないのでしょうか？

野村総研エグゼクティブ・エコノミスト　木内登英氏
「日本がアメリカから輸入している工業製品は、ほぼ関税がかかっていないので、“相互関税”の対象にはならないと思いますけども。ただ穀物とか牛肉といった農産物には高い税率が残っているので（“相互関税”の）対象になり得るが、対象にしたからといって日本がアメリカに大豆や穀物などを輸出しているわけではないので、このケースの場合は日本は結果的に（“相互関税”の）対象にはならない可能性が高いと思います」

（「グッド！モーニング」2025年2月10日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp