人間味ある「正直」な人柄で視聴者の支持集めた、みのもんたさん　テレビ局で悪口を言う人はほとんどいなかった｜ニフティニュース -芸能ニュース/炎上まとめ

　日本テレビ系「午後は〇〇おもいッきりテレビ」、ＴＢＳ系「朝ズバッ！」などの司会で知られるタレント・みのもんた（本名・御法川法男＝みのりかわ・のりお）さんが１日未明、死去した。８０歳だった。みのさんが会長を務める水道メーター会社「株式会社ニッコク」が発表した。みのさんの死去を受け、芸能界からも悼む声が相次いだ。

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　多くのレギュラー番組を抱える「視聴率男」であり、プライベートでは面倒見のいい親分肌で昭和の大スターのように豪快に飲み歩く「夜の帝王」としても知られたみのさん。人間味のある「正直な男」として視聴者の支持を集めた。

　かつてスポーツ報知の取材に全盛期の仕事ぶりを語っていた。「私は午前３時に起きてテレビ局に行って昼の他局に出て、夜も司会の仕事をして１日に７本撮りしたこともあります。睡眠時間は２～３時間。それが毎日のように続いたりしていました」。日焼けしてギラギラと黒光りする顔がトレードマークだった。

　その中で「私も文化放送やテレビ番組で司会をしてきたけど、自分の感情を含めて視聴者の方にウソはつけなかった。だから、本番前には、メイクや髪形のセットもしなかった。飲み過ぎたら、そのまま腫れた目で出た」とも語っていた。情報番組のＭＣでは、単なる進行役にとどまらず、度が過ぎるほど開けっぴろげなコメントで世間をざわつかせた。それが高視聴率の源泉だった。

　正直さが裏目に出たこともあった。２０１３年９月、親族の不祥事が発覚した時のこと。「私のせがれじゃなかったら、こんなに大騒ぎにならなかったんだろうな」と発言して批判された。芸能活動を自粛したが、復帰のタイミングで島倉千代子さんの葬儀に参列することを明かし、「私のカムバックの舞台にふさわしい」と発言して再炎上。その後、「完膚なきまでに自分の考えが間違っていたと分かった」と反省したこともあった。

　軽快なしゃべりと豪快な生きざまで愛されたみのさん。テレビ局で、みのさんの悪口を言う人はほとんどいなかった。その根っこにあったのは正直な人柄だった。